みなさま、こんにちは!ことねオーボエ教室の高崎です。

みなさまは木管五重奏というアンサンブルはご存知でしょうか?

一般的に木管五重奏というと、ただ木管楽器が5つ集まった編成、というわけではなく、編成が決まっているんです!

木管五重奏の楽器編成

木管五重奏は、

●フルート
●オーボエ
●クラリネット
●ファゴット
●ホルン

以上の5つの楽器で編成されます。

あら?ホルンって木管楽器?…いえ、もちろん金管楽器です。

では、なぜ”木管五重奏”の編成に含まれているのでしょうか?

ホルンはなぜ”木管五重奏”に入っているのか

ここからは推測の部分も含まれますことを予めご了承ください。

これは昔、まだ”木管五重奏”という概念が生まれていないような時に、庶民の間で5つの管楽器奏者が集まってアンサンブルを楽しむ、ということが流行っていました。

その楽器編成がこの5つの楽器だったということですね。

木管楽器の中にホルンが混ざっていたというよりは、5つの管楽器のアンサンブルを楽しんでいたはずが、後にそれをなぜか”木管五重奏”と呼ぶようになったために、疑問が生まれてしまった感じですね。

ホルンという楽器自体に目を向けてみると、音域的にも音色的にもその他の木管楽器との相性が良いというのは間違いないと思います。

木管五重奏の曲

この編成の曲はたくさん作曲されています。

●ハイドン
●ダンツィ
●ライヒャ
●ヒンデミット
●イベール

…などが有名でしょうか。

ダンツィやライヒャは多くの木管五重奏曲を作曲しており、2人が活躍した時代にはとてもこの編成が流行っていたんだなあと感じます。

その後も多くの作曲家がこの編成で曲を書いているので、作曲家にとっても魅力溢れる編成なんだと思います。

私もよく木管五重奏の編成で演奏活動をしますが、音色も色とりどり、アンサンブルの醍醐味を感じています(笑)

まとめ:ぜひいろんなアンサンブルを!

私は中学高校時代、木管五重奏という編成を知りませんでした。アンサンブルと言えば同じ種族の楽器同士(例えばサックス四重奏、クラリネット八重奏など)でするもの、と思い込んでいました。

アンサンブルコンテストでもそのような編成が多いように思います。

最近ではフレキシブル・アンサンブルというのが増え、違う楽器でアンサンブルを組むことも多くなってきているのでないでしょうか。

異なる音色、発音の仕方、奏法…それらの楽器が集まってアンサンブルをすることで新たに生まれる音色や音楽ももちろんたくさんありますし、新たな発見がありとても勉強になります。

ぜひ、木管五重奏だけでなく、いろんな楽器とのアンサンブルを楽しんでいただきたいと思います!

ことねオーボエ教室関西
高崎 雅紀