みなさま、こんにちは!ことねオーボエ教室の高崎です。

「オーボエは音程が悪い楽器!」なんて話を耳にしたことはありませんか?

よく、部活動のレッスンでも「オーボエの音程が悪いのでなんとかしてもらえませんか?」と顧問の先生から言われることもあります。

では、なぜオーボエは音程が悪いと言われてしまうのでしょうか。

なぜ音程が悪いと言われるのか

管楽器は鍵盤楽器のように音程が決まっていません。アンブシュアや息のスピードなどで音程が変化します。

さらにオーボエは新しい楽器(例えばサックスなど)に比べると、構造も複雑で、音によって音程のばらつきがあります。

ですので、何も考えずに吹くと音程が悪く聞こえてしまいます。

また、オーボエの音程にはリードの影響がとても大きいです。オーボエは基本的には音程を合わせるために抜き差しすることはないので、音程が合うリードを使う必要があります。

ということは、いくら音程を気にして考えて吹いても、リードが合っていなければ音程を合わせることはできないのです。

どうすれば良い音程で演奏できるか

上でも述べたように、まず音程感を自分の中で持つことが大切です。

「ドはドの運指で吹けばいい」のではなく、ドはどんな音程なのかを意識する必要があります。

そして、それがどの音でも意識できるようになったら、次は無理なく自然に音程を合わすことができるリードを選ぶ必要があります。

以前の記事でも書いたと思いますが、リードの選び方は、

①吹きやすさ
②音程
③音色

の順番で行うと良いです。

まずは吹きやすいかどうか、無理をして吹くことがないリードを選んだ上で、その中から音程がバッチリ取れるリードを選びましょう。

いくら音色がお気に入りでも、音程が悪ければ意味がありません!!

周りの音に耳を傾けてみましょう

最後に、周りの音に耳を傾けて演奏するようにすると良いと思います。

周りの音を聞きながら演奏するのは、かなり難しいことです。ですが、慣れると自然にできるようになります。

意識をせず自分の音ばかり気にしているといつまでも周りの音とアンサンブルできません。

オーボエは音色が立ってしまい、他の楽器よりも目立つことが多いので、より他の楽器との調和を意識して演奏すると良いと思います。

ですが、他の楽器の音に”隠れる”のではない、ということだけ押さえておきましょう!

良い音程で、良いアンサンブルができるように、日頃から自分の音や周りのおとに目(耳)を向けてみましょう♪

ことねオーボエ教室関西
高崎 雅紀