みなさま、こんにちは!ことねオーボエ教室の高崎です。
オーボエを練習していると、速いテンポで吹かないといけないところがあったり、指回しが難しいところがあったりと、指の問題に直面することも多いかと思います。
ですが、練習しても練習してもできない…!なんてことはありませんか?
実は、練習不足が原因ではないことも多々あるのです。今回はその原因を解明していきましょう!
練習が足りないのではない
ついつい、「できないならできるまで練習あるのみ!」という考えに、教える方も教わる方も陥ってしまいがちですが、実はそうではありません。
指に力が入っていると、指はどう練習しても速く動いてはくれません。手足にぎゅっと力を入れたまま、速く走ることはできますか?できませんよね。指も全く同じです。
脱力するために
力を抜くことが大切だということはご理解いただけたかと思います。では、なぜ楽器を吹く時に指に力が入ってしまうのでしょうか?
指が脱力して自由に動くためには、楽器を支えることから指を解放させてあげなくてはなりません。
例えば、ヴァイオリン奏者は左手で楽器を持ち、顎で楽器を挟んで演奏しますよね。左手で弦を押さえているわけですが、その左手で楽器を持ってしまっては、自由に左手が動いてくれません。
初めてヴァイオリンの方が顎だけで楽器を支えているのを見た時はびっくりした(落としそう!)のですが、よくよく考えてみるとそりゃそうじゃないと演奏できないか、と。
オーボエの場合
オーボエの場合は、右手の親指とリードをくわえている口の2点で楽器を支えます。
楽器が横に転がりそうで怖いですよね。なので、実際に演奏する時は、他の指もバランスをとるために使いますが、支えるくらい力を入れてはいけません。
また、楽器を置いて確認してみましょう。机に手を置いて指をパタパタ動かしてみましょう。自由に動きますか?楽器を持った時もこれと同じ脱力加減でキーを押さえましょう。
根本的に見直してみる
どうしても、指が回らないのは練習が足りないんじゃないか、と思ってしまいますが、そもそも指が動かない状態にあってはいくら練習しても時間の無駄かもしれません。
もし指が思い通りに動かない!という方は、根本的に一度見直してみましょう!
ことねオーボエ教室関西
高崎 雅紀