みなさん、こんにちは!
オーボエって運指が難しい…というのを耳にしたことはありませんか?
今、実際にオーボエを演奏されている方は、難しいと感じていらっしゃいますか?
私は「みなさんが思われているほど難しくない」というのが本音です。
しかし、「難しくない」というのがミソで、結局のところ「簡単」ではないのです…!
オーボエの運指はどんな感じ?
オーボエの運指は、ざっくりというと覚えやすいです。
なぜかと言うと、オクターブ変わる時には、オクターブキーを押せば済む場合が多いですし、なんとなくリコーダーの運指とも似ているんですよね。
もちろんリコーダーよりもキーが多いので、押さえるところも多いのですが、リコーダーのように穴だけ開いている楽器でいろんな音を出す方が、運指がややこしくなって却って難しくなってしまいます(穴を半分開けるなど)。
昔のオーボエも管体に穴が開いているだけでしたが、それでは演奏しにくかったり音程が悪かったりしたので、改良が重ねられ今のようにたくさんのキーがつくようになりました。
では、なぜ難しいと言われる?
改良が重ねられ演奏しやすいように進化してきたオーボエですが、運指の都合上、調号が多くなってくると『替え指』というのを使わなくてはなりません。
例えば、右手の小指を違うキーで連続で使わなければならないとなると、間に違う音が入ってしまいますよね。
それが起こらないようにするために、同じ動作をするキーが左手の指で操作できるようになっていたり、全く違う運指で代用できたりするシステムがあります。
これを『替え指』と言います(演奏されている方にはお馴染みですよね)。
この替え指ですが、オーボエは替え指なしでは演奏がかなり難しいことが多いのですが、手が小さめの方やまだ楽器に慣れていない方にはかなりハードルが高くなっているのです。
それゆえに「オーボエは運指が難しい」と巷で言われているのだと私は思っています。
替え指の例
例えば「ファ」の音。
ファには3つの運指があります。
まず、通常の右手の薬指を使うファ(右F)。
そして、左手の小指を使うファ(左F)
最後に、全く違う運指で右手の人差し指と薬指を使うファ(フォークF)。
ファを演奏する時には、この3つのファを使い分けなければなりません。
特に吹奏楽では♭系の曲を演奏することが多いですが、そうするとファの替え指は使う機会がすぐに出てきます。
レからファに移動するときは、右手の薬指をレの音ですでに使っているので、通常のファの運指にスムーズに移動することができません。
そういうときは、左FかフォークFを使うようにすると、間に音が入らずレガートで演奏することができます。
替え指はとても便利
先ほども書いたように替え指は慣れるまでかなり難しく感じられるので、通常の運指のみで上手く演奏している方もいらっしゃいますが、慣れてしまえばとても便利なんです。
ゆっくりの曲であれば、通常の運指のみでもうまく演奏できることも多いですが、速いパッセージを演奏するときには替え指がどうしても必要になってきます。
ですので、曲でいきなり使うのではなく、日々の基礎練習で少しずつ慣れることがとても大事です。
スケール練習をするときに、①通常の運指、②替え指の2パターンで練習するのがオススメです!
替え指は”特殊な運指”ではない
替え指を特殊な運指を考えてしまうと、取り組むのにハードルが高くなってしまう気がしますが、オーボエの場合はかなり替え指の使用頻度が高いです。
もはや”替え指”と表現するのも少し違うかも?しれません(なんと表現したら良いのか思いつきませんが…)。
ファであれば、右F、左F、フォークFの3つを同じくらい練習に取り入れ、同じようなクオリティで演奏できるようにするのがとても大事になってきますね!
ぜひ、どの運指でもロングトーンをすることから始めてみてくださいね!