それはそれは昔、中学・高校の吹奏楽部だった時、顧問の先生に「イメージを持って吹いてみて」とよく言われたものです。
あの時の私は斜に構えて練習するような(?)ひねくれ者だったので、「イメージするだけで音なんか変わるかいな」と思っていました(笑)
しかし!今ならわかります。
イメージしないと音は変わらない!
イメージがないと上手くならない!
イメージが上達の原点
イメージというと少し広すぎる気もしますが、出したい音を思い浮かべたり、理想の音楽を頭の中に描くことで、そこに近づきたいという欲求が生まれ、自然と音が変化したり技術アップしていくものだと考えています。
レッスンで注意されたことだけを考えたり、音程のことだけを考えていると、注意されたところはよくなるかもしれませんが、それ以上の成長はありません。
上手くなりたくてレッスンを受けにいくのはもちろん大切ですが、レッスンの時間よりも自分で練習する時間の方が圧倒的に多いので、レッスンをきっかけにその時間をどう過ごすかがもっと重要です。
方法は二の次
上手く聞こえる方法や技術を知っても、それをイメージなく使うととても不自然な音楽になってしまうことがあります。
「どんな音楽をしたいか」を考えてから、「そのためにはどうすればいいか(どんな技術が必要か)」という順序で音楽をしたいですね。
吹奏楽部の指導にいった時に、サックス担当の中学生に「ヴィブラートをしてみたらどう?」と提案したことがありました。
その中学生は「サックスの先生に、ヴィブラートはちゃんとできてからじゃないと曲では使ってはいけないと言われました」と言っていたのですが、「そんな日はいつくるんだ?」と率直に思いました。
技術に完璧はありませんし、ヴィブラートは特にイメージがリンクしている技術だと思います。
ヴィブラートの幅や速さ、かけるタイミングなど、言葉だけでは説明できないフィーリングの部分が、ヴィヴラートにはついてきます。
そのフィーリングの部分は、実際にかけてみないとわからないことですし、やってみて少しずつ感覚が掴めてくるものだと思います。
「技術ができてから演奏に使う」のではなく、「表現に必要だから技術や方法を知る・学ぶ」という流れは大切にしたいですね。
音出しや基礎練でもイメージを大切に
楽器を出して最初に音を出す瞬間から、「こんな音を出そう!」とイメージを膨らませてから音出しをしてみてください。
イメージから遠くかけ離れた音が出ませんでしたか?
しかし、落ち込む必要はまったくありません。
その「イメージとかけ離れた音」と認識していることがとても大切なのです。
次に出す音は少しでもイメージに近づけるように、と工夫していくと、少しずつでも何かが変わっていくはずです。
しかし、イメージだけでは壁にぶつかってしまうことも多々あると思います。
そんな時にはぜひレッスンをご受講ください!
悩み解決のお手伝いをさせていただきますので、ぜひお気軽に!