コンテストについてのお話が続きますが、コンテストに参加する時、大抵制限時間というのが設けられています。

制限時間を超えると失格になることもあれば、制限時間になるとベルが鳴って演奏を中断しなければいけない(審査には影響しない)時もあり、要項をきちんとチェックしないといけません。

失格になるのはもちろん避けないといけませんが、ベルが鳴って演奏を途中で終了しないといけないのも不完全燃焼になってしまいますし、全体の演奏を見ても盛り上がりの部分がなかったり、曲の良さが伝わらないので避けたいところですね。

そこで重要なのは、曲のカットです。

カットの仕方によって、曲の良さが伝わったり、自分の魅力を存分に伝えられることもあれば、不自然さを感じさせてしまったり、曲や演奏者の魅力が伝わらず演奏が終わってしまうこともあります。

自然な繋がり

やはりカット前と後が自然に繋がっているかが重要です。

和音や曲の雰囲気の繋がりが自然であるか、確認してみてください。

同じ和音に飛ぶとしても、雰囲気が全然違うと違和感がありますし、あらゆる視点から確認すると良いと思います。

休みも考える

カットの具合では、間奏などがまったくなく、演奏しっぱなしになってしまうこともあります。

そうすると曲の最後ではバテてしまいますし、曲のメリハリもなくなってしまいます。

前奏から後奏まで、バランスよくスタミナも考えてカットしてみましょう。

曲の構成を考える

やはり曲には起承転結が大事といいますか、ひとつの物語を作ることを意識すると良いと思います。

ずっと同じような雰囲気の曲想が続くよりも、静かなところとテンション高めのところがあるなど、短い時間のなかで物語を作ってみましょう。

そうすると、カットしてもしっかりと曲の魅力が伝わって、聞いている方も充足感を感じることができます。

魅力がめいっぱい伝わるように

曲のカットによって、曲そのものや演奏者であるあなたの魅力が伝わらず終わってしまうのが、一番もったいないですよね。

カットの方法によって、それらは大きく変わってきますので、単に時間だけでなく、曲全体の構成を客観的にみて、カットの方法にこだわってみてくださいね!