癖を直すのってオーボエに限らず大変ですよね。

長く独学でオーボエをされて、その後にレッスンに来られた方だと、アンブシュアや運指なども我流になっている場合があります。

レッスンではその癖を直すかどうか、まず生徒様とお話しすることにしています。

それはなぜかというと、癖を直す時、一時的にでも楽器が吹けなくなったり、いつもできていたことが急にできなくなったりしてしまうからです。

音大生でこれから長く楽器を続けて、ステップアップしていきたいという場合は、その瞬間は吹けなくなったとしても、癖は地道に直した方がよいと思います。

ですが、趣味でオーボエをされている方にとっては、どうでしょうか。

限られた時間のなかで、楽しくオーボエを吹かれていたのに、癖を直そうとして急にオーボエが吹けなくなったら…オーボエが嫌になってしまうかもしれませんね。

オーボエの音が好きで、オーボエを演奏したいと思って、オーボエを習いに来ているはずなのに、オーボエが嫌いになるなんて、そんな悲しいことはありません。

しかし、上手くなりたいという思いから、レッスンに来られている方もいらっしゃるので、癖をちゃんと直したい、という方もいらっしゃるでしょう。

ですので、生徒様とご相談して、癖とどう向き合っていくかを決めていきます。

癖を直さないとしたら

癖を直さない、という選択をされた方は、そのままの状態で吹き続けるのかというと、そうではありません。

特にアンブシュアの癖は、リードで対応できることも多いです。

リードのスタイル、タイプなどをいろいろ試して、生徒様の癖に合ったリードを探すこともひとつの手ですね。

市販のリードでもたくさんの種類がありますし、リード探しの旅はそれはそれで大変かもしれませんが、楽しく演奏するために必要不可欠なリード、ぜひ一緒に探してみましょう。

この機会に、リード調整やリード作成にチャレンジしてみても良いかもしれません。

自分の癖に合わせて、自分で調整できるとなればとても心強いですよ。

癖とどう向き合うか考えてみる

ただ単に癖を直すのか、癖を活かして他で対応していくのか、癖の向き合い方もいろいろです。

これから先どのようにオーボエを吹いていきたいか想像してみてください。それでご自身の癖との向き合い方も変わってきます。

困った時はぜひ当教室にご相談ください!