みなさま、こんにちは!ことねオーボエ教室の高崎です。

今日のテーマは「リードで解決できること」です。

オーボエにとってリードというのは、避けては通れないものなのですが、そのリードが自分に合った良いものを使うだけで、何が解決できるのか考えてみました。

それは…”すべて”です

そう、すべて…

音色、音程、吹奏感などなど、演奏のすべてがリードにかかっていると言っても過言ではありません!(しかし!調整が狂っているなど楽器に原因がある場合は、どうリードを変えても無駄になってしまうことはお忘れないように!)

音色

音色のほとんどはリードによって決まってきます。もちろん楽器による違いは生まれますが、リードによる違いに比べるとかなり小さなものです。

音程

オーボエは抜き差しによって音程を調整しません。ですので、使うリードによって楽器で吹いた時の音程が決まります。

音程が低いからと言って、常に噛んで音程を上げていては、すぐに口がバテてしまいますし、音色もペラペラとしたものになってしまいます。

吹奏感

やはり最初に振動するのはリードなので、発音、抵抗感などなど吹奏感を決定づけるのもリードです。楽器の抵抗感なども関わってくるのでもちろん楽器とリードの相性もありますが、あくまでそこはバランス調整くらいのものだと思っていただいて良いと思います。

全てはリードで決まる!?

そうです。だからこそオーボエ奏者は練習時間よりもリードを削っている時間の方が長いと言われるのです。

「練習時間を削って、リードを削る」なんてどこかで耳にしたような…

ですが、本当にその通りなんです。リードが良くなくては練習になりませんし、むしろ悪いクセがついてしまう可能性もあります。

良いリードに出会うことはなかなかありませんが(悲しいことに)、できるだけ良いリードを常に持ち、練習を進めるようにすることが本当に大事です。

今までもたくさんの生徒さまのレッスンをさせていただきましたが、できないことが多くても、リードを調整するだけで簡単にできてしまうことも本当によくありました。

「リードだけでこんなに変わるんですね!」

「今まで苦労していたのは何だったんだろう…」

という言葉はよく聞いてきました(笑)

ですが、自分自身練習をしていても同じことを考えます。あれができない、これが難しい…と思って練習をしていても一向にできない…しかしリードを変えてみたらすんなりできてしまった、なんてことはよくあります。

どうしても良いリードは本番用としておいておきたくなるのですが、練習から使って、また良いリードを探し求める方が効率が良いのだと思います。

リードはオーボエ奏者にとって永遠の課題です。あまり神経質になりすぎず!良いリードを求めて、練習にも励んでいきましょう!

ことねオーボエ教室関西
高崎 雅紀