みなさま、こんにちは!ことねオーボエ教室の高崎です。

曲名で「オーボエとピアノのためのソナタ」や「オーボエ・ソナタ」というのはよく耳にしませんか?

今日はそんなオーボエとピアノのために書かれた「ソナタ」をご紹介!ご興味のある方はぜひチャレンジしてみてくださいね。

そもそも”ソナタ”とは?

”ソナタ”は複数楽章からなる器楽曲や室内楽曲のことです。3楽章構成のソナタが多いと思いますが、2楽章・4楽章構成のものもあります。バロック時代は4楽章構成ですね。

オーボエの三大ソナタ

またまた勝手に三大ソナタとして、オーボエとピアノのために書かれた有名な3つのソナタをご紹介します。すべてフランス人の作曲家によって作曲されました。

サン・サーンス

交響曲第3番「オルガン付き」や「動物の謝肉祭」などでも有名なサン・サーンスは木管楽器のためにソナタを作曲しています(オーボエの他にクラリネット 、ファゴットのためのソナタがあります)。

とても美しく穏やかな1楽章、アドリブに挟まれた牧歌的な2楽章、テンポの速い情熱的な3楽章で構成されています。

プーランク

プーランクもオーボエの他にもクラリネットとフルートのためにソナタを書いています。このオーボエ・ソナタはプロコフィエフのオマージュとして書かれています。

多くのソナタが急−緩−急の構成なのですが、このプーランクのソナタは緩−急−緩の構成となっています。pとfの差が特徴的な1楽章、タンギングが多用され軽快な2楽章、重厚でどこか寂しさを感じさせる3楽章で構成されています。

デュティユー

フランス人作曲家によるオーボエ・ソナタ、最後に紹介するのはアンリ・デュティユーのオーボエ・ソナタです。

デュティユーという作曲家は上記の2人の作曲家に比べると、マイナーな作曲家かもしれません。ですが、このオーボエ・ソナタはオーボエ奏者にとっては外せないレパートリーの一つで、演奏される機会は少なくありません。亡くなったのは2013年と本当に近年に活躍した作曲家なのです。

ピアノの低音が地底を這うように始まり、オーボエのアドリブ的独奏が特徴的な1楽章、変拍子によりリズミックで激しい2楽章、流れるような美しい3楽章とキャラクターの変化が非常に面白いソナタです。

他にも…

ドニゼッティ、ヒンデミットなどがオーボエのためにソナタを書いており、オーボエの神様と称されるハインツ・ホリガー氏もオーボエ独奏のためのソナタ(4楽章構成)を作曲しています。他にもオーボエのために書かれた曲は本当にたくさんあり、今なおたくさんの作曲家が書いています。

ことねオーボエ教室では生徒さまのための発表会を開催しております。今は新型コロナウイルスの影響で開催が難しくはありますが、ぜひその舞台で今日ご紹介したオーボエとピアノのために書かれたソナタにもチャレンジしてみてください!

ことねオーボエ教室関西
高崎 雅紀