みなさま、こんにちは!ことねオーボエ教室の高崎です。

みなさんはオーケストラや吹奏楽の演奏会に行かれたことはありますか?

オーケストラの演奏会で、もうすぐ演奏会が始まるという時、コンサートマスター(1stヴァイオリンの一番前の方)が不意に立ち上がったと思ったら、どこからか真っ直ぐな音が聞こえてきて、そうするといろんな奏者がそれぞれ音を出して…

これは「チューニング」という儀式(?)で、オーケストラの全員が音合わせをしています。

その最初に聞こえてきた音…実は、、、、

チューニングの最初の音はオーボエ

そう、オーボエが一番最初に吹いているんです。すなわち、オーボエの音に合わせてオーケストラが音合わせをしているということになります。

では、なぜオーボエの音に合わせてチューニングをするのでしょうか?

説①オーボエの音が安定している

オーボエは真っ直ぐに音を伸ばすのが得意な楽器です。抵抗感があり、息も入りにくいので、音を長く伸ばすことができます。

説②オーボエは音程を変えることが難しい

弦楽器は調弦をして音を合わせます。管楽器は管を伸ばしたり縮めたりして音を合わせます。しかし、オーボエは基本的に抜いたり差し込んだりすることがありません。音程があまり自由な楽器ではないのです。なので、そのオーボエを基準に音を合わせます。

説③オーボエの歴史が古い

オーケストラに最初に加わった管楽器が実はオーボエなのです。オーボエ自体とても歴史が長い楽器なのですが、オーケストラに加わったのも一番最初で、そのためにオーボエが古くから基準として使われています。

諸説あり

…と、3つの説をご紹介いたしましたが、諸説ありですね(笑)

チューニングは緊張する!?

オーケストラとして一番最初に音を出すのがチューニングであり、その中でも先に音を出すのがオーボエなので、「チューニングが一番緊張する」というオーボエ奏者も少なくありません。

ですが、それほど緊張感のある重要な役割で、またオーボエだからこそ担うことができる役回りなわけです。

ちなみに、オーボエがない編成の時はクラリネットなど他の楽器ですることもあります。

チューニングも良い音で♪

オーケストラや吹奏楽団に所属している方でしたら、チューニングの機会は何度もあることでしょう。

とても緊張感の漂う一瞬ではありますが、ぜひその一瞬から良い音で演奏していきたいものですね♪

ことねオーボエ教室関西
高崎 雅紀