皆さま、あけましておめでとうございます!2021年が始まりました。
誰も想像できなかった2020年。当たり前のことが当たり前でなくなった1年でした。皆さまの前で演奏ができるということが何と恵まれていることか、と改めて痛感しました。
大切な演奏の機会、そして生徒の皆さまとレッスンを通して音楽を共有できる機会、ひとつひとつを大切にしていきたいと思います。
メイキング・マシンとは?
さて、本日のテーマは「メイキング・マシンのメリット&デメリット」です。メイキング・マシンとは、オーボエのリードを削る機械のことです。機械といっても電動で動くわけではなく手で動かすのですが、どのリードでも同じように削ることができます。
手で削るよりも早く削ることができ、同じように削ることができるので、最近では使用している方が多いのではないでしょうか。またリードメーカーの方は大量にリードを作成しなくてはいけないので、メイキング・マシンは重宝すると思います。
メリット
では、少しお話しましたが早速メイキング・マシンのメリットを解説していきます!
メリット① 早く削れる
先ほども書いたように、手削りよりも断然早く削ることができます。リードは削る過程が一番時間がかかるので、その時間を削減できるのは良いですよね。
メリット② 同じように削れる
機械で削るので、どのリードでも同じように削ることができます。削りによるブレが減るので、リード削りが安定します。
デメリット
次に、デメリットについても解説しておきましょう!
デメリット① マシンそのものが高価
メイキング・マシンはメーカーの違いはあるものの、やはりどれも高価です。およそ20万円前後でしょうか。
デメリット② メンテナンスが重要
機械なので定期的なメンテナンスが必須です。メンテナンスを怠ると削っても削っても良くないリードができてしまいます。せっかくのメイキング・マシンなのにそれでは意味がないですよね。
総評
メリットのところで、同じように削ることができる、と書きましたが、同じようなリードができるわけではありません。同じようなリードを作るには、削り以外の要素も同じように揃える必要があります。
主には、ケーンの材質を見極める必要があります。ケーンの硬さや密度などをできるだけ均一に揃えることで、メイキング・マシンで削った時に、同じようなリードができるということになります。
ただ、メイキング・マシンは手よりも削るスピードが圧倒的に速いので、削ってみてダメだったらまた別のリードを削る、というやり方もアリかもしれませんね。
メイキング・マシンもただ便利というわけではなく、使い方をしっかりと押さえていないとあまり効果を発揮できません。その分、メイキング・マシンの機能を存分に発揮して使えれば、これほど便利なものはないのではないでしょうか。
リードを自作している方でメイキング・マシンに興味のある方は、購入を検討してみてはいかがでしょうか!
ことねオーボエ教室関西
高崎 雅紀