皆さま、こんにちは!ことねオーボエ教室関西の高崎です。

みなさんはリードをどのようにご準備されていますか?楽器店で購入している方、通販で注文している方、先生から直接購入している方、自作している方…などなどいろんな方法で、リードを入手されていると思います。

このリードという存在が、オーボエ吹きにとってもは厄介なもので、同じメーカーの材、同じチューブ、同じ糸、同じメーキングマシンで削っても、全く同じリードというのは作ることができません。ケーンは植物なのでそれぞれ個体差があるのはもちろん、また日々変化しているのです。

なので、日々のパフォーマンスはリードに影響されるのは言わずもがな…オーボエ奏者は練習時間よりもリードを作っている時間の方が長いと言われるのも納得です。

ですが!ここで注意したいことがあります。

リードばかりを気にして吹き方がブレてしまってはいませんか?瞬間的にリードの良し悪しを判断してはいませんか?

リードを少し吹いてはだめ、ちょっと水に浸けてみて吹いてはだめ…としていては、リードも本来の鳴りを発揮できぬままダメリードの烙印を押されてしまいます。

リードは吹いていくと少しずつ馴染んできて、鳴りもよくなっていくものです。すぐに判断せずにじっくりと音出し・ロングトーンをしてみてから、リードの良し悪しを判断していきましょう。その時も自分の吹き方がブレないように意識してくださいね。

リードも日々変化しますので、今日よかったリードが明日はイマイチ、なんてことは日常茶飯事ですし、その逆も然り。

しかし、しっかり吹き込んでいったリードはブレが少なく、安定感が増します。

リードに全てを託していると、なかなか良いリードに巡り合えず、リードを取っ替え引っ替えしてしまい、自分の吹き方もブレブレに…また新しいリードを作って買って、あれを吹いてこれを吹いて…と負のスパイラルに陥ってしまいます。そうするとオーボエを吹くのも億劫になってしまいますよね。

オーボエはリードが命、ではありますが、リードに頼りすぎずに基礎練を怠らないように意識してください!ですが、良いリードを求め続けることももちろん大切です。ダメダメすぎるリードではもちろん基礎練もできないので、その辺りのバランスが難しいところではあります(笑)

リードに翻弄されるオーボエではありますが、ブレない気持ちと安定した奏法で毎日練習を積んでいきましょう!そうすると良いリードも手に入るはず…です!