先日、私自身もレッスンを受け、吹く時の姿勢について学ぶ機会がありました。そのレッスンは本当に目から鱗でした。

今まで緊張した時などにいつものように吹くことができず、安定感のない演奏をしてしまうことがありましたが、「緊張のせいだ。落ち着いて吹けば大丈夫」と考えていました。しかし、うまくいく時とうまくいかない時の差が大きく、この差をなくすにはどうしたら良いのか…と悩んでいたんですよね。

そして今回のレッスン。吹くときの姿勢を変えることで、緊張していても安定した息で、ブレない演奏ができるようになりました。もちろんまだまだ途上ではありますが、緊張した状態でもこんなにも落ち着いて吹けるのか!と自分自身驚きました。

自然にその姿勢を見つけられる人もいると思いますが、私のように人から指摘されて初めて知る人もいると思います。それはなぜかというと、その人にとって良い姿勢というのがそれぞれ異なるからなんです。同じようなタイプの方からすれば、こう吹いた方が良いよ、とアドバイスできるのだと思いますが、違うタイプの方からすれば、その姿勢じゃ良くないよ、となって悪い方向へいってしまうこともあるのだと思います。

よく、顔が下を向いてしまってとても苦しそうに吹いている方を見かけると、「姿勢が良くないよ」と指摘するのですが、それも人それぞれなんだなと感じました。もちろん極端に悪い姿勢ではこれに当てはまりませんが、その人の吹きやすさをもっと追求しないといけないんですね。難しいです。

楽器の演奏における目標や理想とするポイントは「いかに楽に自由に吹けるか」だと思うのですが、そこにたどり着くまでの道筋や方法は奏者によって異なり、演奏する人の数だけあるのだと実感いたしました。

「これがいい!」という固定観念や思い込みにとらわれず、自由な発想で、しかし基本からははみ出ないようなレッスンやアドバイスを心がけたいと感じる日々です。