先日、私が指導をしている学校がアンサンブルコンテストに出場するというので、本番を聞きにいってきました。
コンテストという以上、金銀銅の賞がついてしまいますが、どこの団体も個性があってとても聞き応えのあるコンテストでした。
アンサンブルコンテストはある意味異種格闘技なので、かなり審査も難しいと思いますが、
- 個々の技術力
- アンサンブル力
- アピール力
以上の3点が重要だと思っています。
個々の技術力
アンサンブルコンテストは最大8名の出場者での審査になるので、吹奏楽コンクールに比べても個々の技術力がとても重要になります。
大人数だとカバーできていたことが、これだけの少人数だと露わになってしまうことが多いので、より個々の技術を高めることが大切です。
アンサンブル力
個々の技術がしっかりとしたら、次はそれを合わせることの重要性です。
少人数のぶん、音程やタイミングのズレもはっきりとわかってしまいますので、より綿密に合わせる意識を持つことが大切です。
また、いろんな楽器が混ざったアンサンブルでは、音色の混ざりもとても大切ですね。
特定の楽器だけが浮いてしまわないようにしないといけませんが、目立つ部分では他のパートとのバランスを考えて、より聞こえるように演奏しないといけません。
混ざりあったり、目立ったり…場面によっての立ち位置をよりはっきりと意識する必要があると思います。
アピール力
広いホールで大きな音楽を少人数で表現するには、音量や音色の変化だけでなく、見た目のアピールも重要になってきます。
静かな場面では動きを小さく、より大きく聞かせたい部分では体を大きく使うなど、体の使い方にも工夫をしてみください。
何よりも楽しむことを
アンサンブルコンテストでは、指揮者がいません。
演奏者自らで音楽を作り上げていくことを一番に大切にしてほしいと思います。
吹奏楽などの大人数での合奏とは違い、自分たちでアイデアを出して、自分たちで曲を完成させることの充実感や達成感を感じてほしいです。
最近では、どの楽器でも演奏できるようなフレキシブルの楽譜も多く、とてもアンサンブルに取り組みやすくなっていますので、アンサンブルコンテストに出なくても、ぜひみなさん少人数アンサンブルにチャレンジしてみてくださいね!