私は、オーボエにおける練習の中でリードだけで吹く時間を大切にしましょう、と口酸っぱく言っています。生徒さんにとっては耳にタコかと… 

大前提として、オーボエはリードが鳴らないともちろん楽器も演奏できません。しかし、逆に考えると、リードが問題なく鳴れば楽器が鳴るということです。

リードだけで長く吹く

口の筋力を鍛えるためにも、リードだけの練習は絶対に欠かせません。

そして、リードだけ練習で大事なのは、できるだけ長く吹くことです。

リードだけで、ピピ、ププ、だけ短く何回も吹いてもあまり効果はありません。

ピーーーーーーーーーー…と息が続く限り、吹いてみましょう。もちろん酸欠で倒れないようには注意してくださいね。

時計の秒針とにらめっこをして、秒数を測ってみても良いです。

具体的な数字が見えた方が目標を持ってやりやすいですし、楽しく練習できます。

部活動でオーボエが複数人いる場合は、誰が長くリードを鳴らせるか、なんてやってみても面白いです。

とにかく、安定した音で長くリードを吹けることは楽器を演奏するためには必要な力ですので、トライしてみてくださいね。

準備の合間にリードの時間を

冬場だと楽器を温める時間が必要ですが、リードだけならリードケースから取り出してすぐにできますし、あまり大きい音も鳴らないので、自宅では楽器を吹けない…という方でもチャレンジしやすいと思います。

楽器を手で温めながら、リードをくわえて練習すると一石二鳥ですね!

安定して鳴らせるようになったら、音程の変化やタンギング、ビブラートなともリードだけで練習してみてください。

長く吹くことでリードも振動しやすくなり、相乗効果で演奏しやすさが増します。

私自身、本番や練習に追われるとすぐに楽譜を開いて曲の練習をしてしまいがちですが、初心に返ってリード練習に取り組もうと思った今日この頃です。

一緒に頑張りましょう!