みなさま、こんにちは!ことねオーボエ教室の高崎です。
今日は「運指で注意したいこと」と題しまして、これまでさせていただいたレッスンの中で、運指に関してよくある間違いや注意点をお話しさせていただきます!
トリル以外でトリルキーを使う
トリルキーというのは、トリルをする時(楽譜ではtr~と書かれています)に使用するキーで、通常の運指ではトリルができない、または難しい時に活用します。
トリル以外の時でも、トリルキーを使うと簡単に演奏できる場合があります。簡単なんだったら良いのでは?とお思いになる方もいらっしゃると思いますが、トリルキーはトリルのためにあるキーですので、どうしても音程や音色がイマイチであったり安定しないことが多いのです。
例えば”レ”の運指ですが、通常”レ”はキーをたくさん押さえますよね。ですがトリルキーを使うと押さえるキーが少なくなります。
ですが、音色がどうしても明るくなり、音程もあまりよくありません。なので、トリルキーだと運指は簡単かもしれませんが、普段は通常の運指を使うようにしましょう!
トリルでなくても速い動きの時はトリルキーがとても便利な場合もありますので、臨機応変に!(笑)
フォークFを避ける
なぜかフォークF(Fの替え指)は、あまり使わない方が良い、というような話を時々耳にします。
確かにフォークFは通常のFよりも音がこもったり音程感が異なりますが、使わないようにするよりも、どんどん使って慣れる方が良いと思います。
♭が4つ(変イ長調)以上の調ではフォークFは避けられません。ぜひフォークFも良い音色・良い音程で吹けるように普段から意識して使用していきましょう!
余計なキーを押さえる
余計、というと語弊があるかもしれませんが、普段はできるだけ通常の運指を使用するのが良いと感じています。
そして、例えばこの場面では音程を下げたい、音色を暗くしたい、といった時に押さえるキーを足すことによって工夫するのは良いと思います。
普段からそのキーを押さえているとそれ以上は変化ができない、ということになってしまいます。それはもったいない!
まとめ:今一度運指をチェックしてみましょう!
今回は運指について注意したいポイントをお話ししました。
同じ音でも違う運指を使い分けたり、押さえるキーを変えたりすることでいろんな変化を生み出すことができます。
ここぞ!という時にはとても便利なものもありますので、チェックしてみてくださいね!
ことねオーボエ教室関西
高崎 雅紀