みなさま、こんにちは!ことねオーボエ教室の高崎です。

今日はみなさまに、オーボエのコンクールについてご紹介をしたいと思います。

日本国内で開催されている(今年は新型コロナウイルスの影響で中止になったものありましたが…)大きなコンクールにはどんなものがあるのでしょうか?

日本で開催されるコンクール

日本国内で開催される大きなコンクールは以下の3つです。

・日本音楽コンクール
・管打楽器コンクール
・国際オーボエコンクール

日本音楽コンクール

日本音楽コンクールは若手音楽家の登竜門とも言われ、オーボエ部門の参加資格は29歳までとなっており、3年ごとに開催されます。

オーボエ部門に限って言うと、予選は第1次から第3次まであり、それらを抜けた方だけが本選に進むことができます。

本選の内容は、オーケストラとモーツァルトのオーボエ協奏曲の共演か、自身でプログラムを考える小リサイタル形式のどちらかとなっています。

予選から本選まで聞くことができますし、本選では聴衆賞と言って、お客さんが心に残った演奏者に投票して決まる賞もあります。

管打楽器コンクール

こちらも管打楽器奏者にとっては大きなコンクールで、各部門3年に一度開催されます(コンクール自体は毎年の開催です)。

予選は第1次と第2次の2回、年齢制限は35歳となっています。

予選から本選まで音楽大学などのホールで行われることが多く、こちらも誰でも聞くことができます。

国際オーボエコンクール

オーボエの単独コンクールとしては最大のもので、国際コンクールなので世界中から参加者が集まります。

3年に一度の開催で、第1回から第7回までは東京で、第8回から第11回までは長野県の軽井沢で開催され、前回の第12回からは東京開催に戻りました。

世界中からオーボエ奏者が集まるので、とてもハイレベルなコンクールで、課題曲の数も多く、難度もかなり高いものとなっています。

第11回では、日本人の荒木奏美さんが日本人としてはもちろん、アジア人としても初めての覇者となりました。

次回の第13回は、来年開催の予定でしたが、新型コロナウイルスの影響により非開催の予定です。

その他のコンクール

JOAオーボエコンクール

新しく始まったコンクールで、オーボエ協会が主催しています。

今年第2回開催予定だったのですが、こちらもまた新型コロナウイルスにより中止となりました。

本選がモーツァルトのオーボエ四重奏で、弦楽器との共演です。他のコンクールにはない選曲です。

また、本選以外はカーテン審査となっていることや参加者の年齢制限がないことも特徴の一つです。

宝塚ベガ音楽コンクール

こちらは兵庫県宝塚市にあるベガホールにて行われるコンクールで、木管部門での開催となります。

フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットの4つの楽器が同一部門で審査されます。

本選はどの楽器もモーツァルトの協奏曲となっており、審査員も全ての木管楽器の先生方がいらっしゃいます。

コンクールは他にもたくさん!

オーボエ部門で開催されるコンクールはあまり多くはありませんが、管楽器のために開催されるコンクールはその他にもたくさんあります。

コンクールは演奏会と同じように聞きにいくこともできます。演奏会とは少し違ったピリッとした雰囲気が感じられます。

ぜひご興味のある方は、コンクールにも足を運んでみてくださいね!

ことねオーボエ教室関西
高崎 雅紀