みなさん、こんにちは!

オーボエのレッスンでは、もちろんオーボエの演奏や基礎のレッスンをさせていただくことがほとんどなのですが、今生徒様の中でリード作りにチャレンジされる方が増えています。

オーボエを演奏するには不可欠のリード。

そのリードを自作できるようになると、実際どのようなメリットがあるのでしょうか?

リードが安く手に入る

楽器屋さんでリードを買うとなると、1本3,000円ほどするのが一般的です。

オーボエのリードが高い、のはよく話されることですが、なぜオーボエのリードは高いのかというと、材料費がかかっているのはもちろん、1本作るのにかなり手間がかかるからなんです。

また、楽器屋さんにあるリードは、リード制作者さんの利益と楽器屋さんの利益がどっちもかかってきますので、どうしても割高になってしまうんですね。

それを自分で作れるようになれば、かかる費用は材料費のみとなり、かなり安く抑えることができます。

調整でき、リードが長持ちする

リードを自作できる、ということは、完成リードの調整もできる、ということになります。

今までは吹きにくくなったらポイ、としていたのが、調整することで吹きやすくなればもう少し使えるようになりますよね。

そのようにして、1本のリードを長く使うこともできるようになります。

調整の仕方にも削るだけでなく、針金を使ったり、テープを使ったり方法はたくさんあるのですが、自作する工程を知ることで、調整の幅も広がります。

自分好みのリードを揃えやすい

リードというのは全く同じものは2つとありません。

どのリードも手作業で作られているので、それぞれに個性があり、特徴があります。

しかし、やはり自分が吹きやすいリードというのは、ある程度絞られてきますよね。

リードを自作することで、同じ材料や削り方を意識することで、ある程度同じようなリードを揃えることができるようになります。

実際には、材質によって同じように削っても全く性格の違うリードができたり、思うようにいかないことも多いですが(笑)

リードの材料などにこだわれる

リードはケーン(葦の一種)やチューブ、糸などいろんな材料でできていますが、リードを一から作るとなると、これらの材料にもこだわることができます。

ケーンはフランス産のものやトルコ産のものなどいろいろ使われていますが、メーカーによって異なる特徴があります。

チューブもいろんな太さや長さがあり、自分に合わせて使い分けができます(例えば音程が高いのであれば長めのチューブを使用するなど)。

このように、組み合わせは無限にあるので、ひとつひとつ自分に合った組み合わせを試すことができ、より自分のためのリードに近づけることができます。

リードを自作するデメリット

デメリットと言って良いのかわかりませんが(笑)、もちろん作り始めて最初から良いリードができることはありません。

数多く作ることで、リード作り自体にも慣れてきますし、良いリードが作れるようになってきます。

最初のうちは鳴るリードを作るだけでも一苦労だと思いますが、その分初めて自分のリードでオーボエを演奏できたときは、今までにない感動もあることでしょう。

また、リード作りに慣れても1本のリードを作るのはとても時間のかかる作業です。

「安く作れるかもしれないが、これじゃコスパが合わん!」と感じることもあるかもしれません。

一生懸命作ったのに、全然ダメなリードができた…なんてこともしょっちゅうです(笑)

なので、リードを購入することで、練習時間を確保する、という考え方も素晴らしいと私は思います。

興味があればぜひチャレンジ!

リードを自作できれば、オーボエの魅力が広がることは間違いなしです。

今までリードで苦労していたことが、自分で調整できるようになったら解決された!ということも大いにあり得ます。

なのでもし、リード作ってみたいな…と思っていらっしゃる方は、ぜひ一度チャレンジしてみてください。

リード作りには道具も必要ですが、実はそんなにたくさん必要なわけではないんです。

教室では、リード作りのレッスンももちろん大歓迎です。

ご興味のある方、お手伝いさせていただきますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね!