毎年この季節になったら触れているテーマかもしれませんが…ソロコンテスト、通称”ソロコン”の季節となりました。
私の生徒様や部活指導でお世話になっている学校でも、ソロコンにチャレンジする方は年々増えています。
私の住んでいる大阪でも、エントリー数はどえらいことになっているようです…!
世の中にはたくさんのコンクールがありますが、中高生が受けるソロコンテストは大体決まっていて、そのソロコンでは制限時間が4分なんです。
なんといってもソロコンにおいて難しいのは、大体の曲においてカットをして、曲を4分に収めなければいけないということですね。
曲をカットするということ
本来であれば10分ほどかかる曲を半分以下の4分にカットしなければいけないこともザラで、このカットがなかなかに大変なのです。
カットをするうえで私が大切にしたいのは、
- カットに違和感がないこと
- スタミナを考えること
- 制限時間ギリギリになりすぎないこと
以上の3点です。
カットに違和感がないこと
長い曲をカットする時点で、曲をよく知る人からすれば違和感になってしまいますが、それでも最大限曲の雰囲気を壊さずに繋げることはとても大切です。
ハーモニーの繋ぎを考えることも大事ですし、曲調の変化にも気をつけると良いと思います。
スタミナを考える
例えば前奏や間奏をカットして、ずっと吹きっぱなしになってしまうと4分の演奏時間でもバテてしまいます。
たくさん演奏したいのは山々ですが、自身のスタミナやペース配分を考えて、吹きっぱなしにならないように気を付けてみましょう。
逆に、ピアノだけの箇所が多くなってしまい、ソロ楽器の魅力が十分に伝わらないのも問題です。
バランスよく構成したいですね。
制限時間ギリギリになりすぎないこと
4分の制限時間があっても、4分ギリギリまで演奏すると、タイムオーバーの危険があります。
4分を過ぎてしまった場合、失格となる場合と途中で演奏は打ち切られるが審査には影響がない場合がありますのでそこは要チェックですが、審査に影響はないとはいえ途中で切られてしまうと消化不良になってしまいますよね。
特に曲の最後は盛り上がりもピーク、一番の決め所だと思いますし、その前でカットされてしまうのは曲の良さも半減してしまいます。
本番は何があるかわかりませんし、演奏時間には余裕をもってあらかじめカットしておきたいですね。
カットを考えるところから審査されていると思って
とりあえず4分に収めればいいと思って、あまりにずさんなカットをしていると、審査にも影響してしまいます。
演奏技術ももちろん大事ですが、その曲の魅力を十分に伝えられているかもとても大事な要素です。
本当はカットなしで演奏したいところですが、規定には従わないといけないので、その中で曲の魅力が最大限伝わるよう、またご自身の技量や表現力が伝わるように、曲を作っていきたいですね!