今日は基礎練について考えてみたいと思います。
正直なところ、私自身は基礎練というものがあまり好きではなく、できるだけ短い時間で済ませたい、、とさえ思っていました。
ですが、大学を卒業し楽器を吹く時間がどうしても短くなってしまった時に、かなり調子も崩してしまい、このままではいけないと基礎練を見直しました。実際には見直したというよりは基礎練に対する考え方を変えた、と言った方が正しいかもしれません。
基礎練は意味を考えて
ロングトーンやスケール、タンギングなど、基礎練にもたくさんの種類がありますが、一番大切なのはそれぞれの基礎練にどのような意味を持たせて、どんな目的でやるか、ということだと思います。
何も考えずに、「ロングトーンだから」と長く音を伸ばすだけでは意味がありません。全く意味がないというわけではないですが、同じ時間・同じ労力をかけても、意味や目的を考える・考えないでは、得られる効果はかなり変わってきます!
基礎練は簡潔に
意味を考えるだけでもかなり違うと思いますが、次に考えたいのは基礎練にかける時間についてです。
基礎練が好きな方にはあまり参考にならに話だと思いますが(笑)、例えば、ロングトーンを♩=60で8拍、と決めてやるのはとても良いことですが、それならどのくらいの時間で終わるか、を考えるととても取り掛かりやすいです。
先が見えないことよりも、終わりが見えているタスクの方がやりがいや達成感を感じることができます。
やる曲に合わせた基礎練を
例えばオーケストラや吹奏楽団に所属している方でしたら、団で演奏する曲に必要なスキルを身につけるために、基礎練を組むということも大切だと思います。
普段の基礎練に加え、早いタンギングが必要なのであればダブルタンギングの基礎練を組み込んだり、慣れない調号の曲であればその調のスケールを重点的に練習してみたり…いつも同じ基礎練の内容ではなく、その時々で内容を変えたり追加してみるのも良いですね。
楽しい基礎練を!
自分自身の調子やリード・楽器の具合を見るためにも、基礎練をいうのはとても大事なものです。
曲の練習だけをしていると調子が崩れていても無理をしてしまったり、楽器の調整が狂っていても気がつかなかったり…忙しい時こそ短時間でじっくりと基礎練をして自分自身を向き合ってみるのが良いですね!
目的や意味を考えて、ぜひ楽しく充実した基礎練にしてください!
ことねオーボエ教室関西
高崎 雅紀