みなさん、こんにちは!

先日、生徒様から「楽譜に階名を書いてもいいでしょうか、書かない方がいいでしょうか?」という質問を受けました。

結論としては「書かないで慣れていきましょう」とお話ししたのですが、その理由と人それぞれに合った方法について考えてみたいと思います。

階名を書くことの弊害

音符の下に階名を書くことは、楽譜を早く読むためには良いかもしれませんが、それはあくまで付け焼き刃的な方法であることを覚えておいていただきたいです。

階名を書いてしまうと、楽譜を見たときに音符ではなく階名だけを見て練習してしまいます。

そうすると、リズムやアーティキュレーションが疎かになってしまい、「音だけが合っている状態」になってしまうことがよくあります。

そうすると、次はリズムやアーティキュレーションを練習して…と二度手間になってしまうのです。

楽譜を早く読むために階名を書いたはずなのに、結果総合的に楽譜を読むスピードが遅くなってしまっているということです。

しかも、それを続けているといつまで経っても楽譜を読む力はつかず、ずっと階名を書き続けないといけない、ということにもなりかねません。

ですので、最初のうちは時間がかかって大変だと思いますが、できるだけ階名を書かず音とリズムを同時に少しずつ読んでいくことをおすすめします。

どうしてもの時は、うまく使う

最初にも書いたように、楽譜は早く読めないけどどうしてもすぐに本番で吹かないといけない、という時には階名を書いて練習することも良いと思います。

そして、その本番が終わったら階名が消しておくのが良いです。

とにもかくにも階名に頼りすぎてしまうことは避けたいということですね。

特に、中学生や高校生でこの春から吹奏楽部に入部したけど、楽譜は初めて見るという方!

最初は本当に大変だと思いますが、ぜひ階名を書かずに練習を進めてみてください。

あとあとの楽譜を読むスピードが変わってきますし、なにより正しく読めるようになっていきます。

慣れるまでの辛抱!焦らず進めていきましょう!