みなさま、こんにちは!ことねオーボエ教室の高崎です。
みなさんはオーボエの楽器のカタログや、楽器屋さんのホームページで”フル装備”という言葉を見かけたことはありませんか?
車なんかでもフル装備という言葉はよく使われるようですが、オーボエでもフル装備という言葉がよく登場します。
一体フル装備とは何なのか、どういう状態がフル装備なのかご説明しますね!
フル装備=キーが全部ついている
オーボエでいうフル装備とは、キーが全部ついていることを指します。
個人の意向で取り付けられた特殊なキーなども最近はあるので、この”全部”というのも曖昧ではあるのですが、そういった特殊なものは除いて、どのメーカーのオーボエでも共通するキーが全部、と考えていただけたらと思います。
「フル装備」か「フル装備でない」かでよく差が出るのは、トリルキーですね。
オーボエには要らないキーがある?!
フル装備でないといけないことは全くありません。すなわち、使わない(使う必要のない)キーがあると言うことです。
例えば、G♯−Aトリルキー(右手Asキーの上についているもの)はあると便利ですが、G♯−Aトリルは普通の運指でも十分可能です。
実際、私はこのトリルキーを使ったことがありません(笑)とまあ、使わなくてもすむキーというのがいくつかあるわけです。
フル装備の良いところ
ですが、あるに越したことはありませんよね。いざという時に使うことができるのですから…
また、使えるキーが増えて便利になる以外に、キーが増えることで楽器の重量が増し、キーやポストなど響く部分が増えることになりますので、演奏した時の響きも増幅される、というメリットもあります。
フル装備の悪いところ
フル装備の悪いところ、というわけではないのですが、フル装備ということはキーの数が増えるので、先ほども書いたように楽器の重量が増えることにより、右手にかかる負荷も大きくなります。
また軽い吹奏感が良い方にとっては抵抗感が強く感じるのではないでしょうか。
また、フル装備の楽器は値段が高いです。
大事なのは自分に合っているか
フル装備が絶対的に良いのではなく、その楽器が自分に合っているか、が一番重要です。もちろんフル装備は便利なことも多いですし、響きも増しますが、演奏するのに苦労するのであれば本末転倒です。
あえてキーを取り外して楽器を軽くする方もいらっしゃるので、何でもついていたら良い!というわけではありません。
ご自身の吹き方、スタイルと合わせて楽器を選んでいけると良いですね!
ことねオーボエ教室関西
高崎 雅紀