急に寒くなりましたね。
そのせいなのかわかりませんが、楽器の調子が悪くなり、楽器屋さんに駆け込みました。
本番が続いているので、なかなか楽器をメンテナンスに出せていませんでしたが、やはり定期的な調整はとても大事です。
今のお仕事は、オーケストラピットでのお仕事なのですが、みなさんは”オーケストラピット”をご存知でしょうか。
オーケストラピットとは
オーケストラピットは、”オケピ”や”オケピット”、ただ”ピット”と呼ばれることもあります。
バレエやミュージカル、オペラなど舞台演劇をやる際に、オーケストラが入る場所のことです。
舞台と指揮者の間にあり、指揮者は舞台とオーケストラのすべてを見渡して演目を進行できるようになっています。
コンサートホールにも
普段はオーケストラピットが見当たらないホールでも、前方の座席を取り外すことでスペースを確保し、そこをオーケストラピットとして使用します。
その部分は床が上下し、上に上がれば舞台が広くなり、囲いをして下げればオケピになり、座席を配置すれば客席となります。
当たり前ですが、オーケストラピットは普段の舞台での演奏スペースよりはかなり狭く、オーケストラ編成によってはぎゅうぎゅうになってしまうこともあります(笑)
覗きに来られるお客様も
オーケストラピットはとても客席と近いので、休憩時間や上演前に覗きに来られるお客様も多くいらっしゃいます。
ドイツなどでは歌劇場がたくさんあり、シーズンによっては毎日のようにオペラが上演されていますが、日本ではバレエやオペラが頻繁に上演されるわけではないので、珍しい光景に感じられる方も多いのではないでしょうか。
オーケストラピットがどのようになっているのか、演奏者はどのような体型で演奏しているのかなど、気になる方はぜひ前方まで来て覗いてみてくださいね。
舞台演劇演奏の面白さ
オペラやミュージカルなどは続けて何日も上演されることが多いですが、毎日少しずつ変化があり、その変化もとても面白いです。
演奏者としては思いがけない変化に対応していかないといけませんが、同じ演目が上演される中での躍動感や緊迫感も、舞台芸術の醍醐味のひとつだと思います。
ですので、バレエやオペラ、ミュージカルを鑑賞される時にはぜひ、一度だけではなく何回か鑑賞してみてくださいね。いろんな発見があると思います!