新しいリードを生徒様にお渡しした時に、生徒様がおっしゃることNo.1が、「音程が低い」です。
家で試奏した時はそんなことなかったのになんでかな?と思ったら、原因はとても簡単なものでしたので、皆さんにも参考になりましたら嬉しいです。
理由①開きが大きい
新しいリードだと開きが大きいことがあります。家で試奏した時は馴染んで開きも落ち着いていますが、持ち運んで乾いた時には開きが変化してしまっています。
通常よりも開きが大きくなると、音程は下がってしまいますので、吹く前に開きを要チェックです!
理由②奥まで刺さっていない
これが結構多いんです。
新しいリードだと、チューブも新しくコルクがしっかりしているので、ソケットの奥まで入らず、いつもよりも抜けた状態で吹いてしまってることがあります。そうすると音程も下がりますよね。
奥まできちっと入れるだけで、正常な音程になることが多いです。
チューブや楽器にもよりますが、大体コルクの部分が1cmより見えている場合は、奥まで差せていませんので、ぐっと押し込んでみてください。
理由③使い古しのリードとのギャップ
これは開きにも言えますが、これまで使っていた古いリードはヘタってしまって、ハリも開きもなく、弱い息でも鳴ってしまうことがあります。
それに対し、新しいリードはハリがあり、息をちゃんと入れないと良い音で鳴ってくれません。使い古しリードの息で吹くと、息のスピードが足りず、音程がぶら下がりやすいです。
リードケースの中は常に同じ状態を目指す
理由③のように、古いリードから新しいリードに変わると、ギャップで吹きにくさを感じることもあります。
新しいリードの方が遥かに健康的に鳴るはずなのに、です。
その状況に陥らないように、リードは古くなったら一気に買い替えるのではなく、複数のリードをローテーションで使いながら、新しいリードをローテーションに加え、古いリードと新しいリードを良いバランスで使っていくのが良いです。
ですので、リードケースのリードがどれも古くて吹けない!となる前に、もうすぐダメになりそうだなあ…のタイミングで新しいリードをお迎えしておきましょう。
リードケースの中は、「全部古いリード」ではなく、「全部新しいリード」でもなく、「古いリードも旬のリードも新しいリードもある」状態にしておきたいですね!