みなさま、こんにちは!ことねオーボエ教室の髙崎です。
楽器を演奏していると、急に「じゅびびびび…」といったり、オクターブキーを押しているのにオクターブ音が上がらない、なんてことはありませんか?
それらはほとんどがトーンホールに溜まった水のせいなんです。
特に寒い冬に起こりやすいのですが、そんな時どうしたら良いのでしょう?
水が溜まってしまう原因
そもそもトーンホールに水が溜まってしまうのはなぜなのでしょうか。
楽器を演奏していると、楽器に吹き込む温かい息が管体内で冷やされて水滴となり、管の内側に少しずつ中に水が溜まってきます。
その水分が悪いことにトーンホールの方へ流れてしまうことがあるのです。そうするとタンポから水滴が出てきてしまい、「じゅびびびび…」と雑音がしてしまうんです。
また、オクターブキーのトーンホールの内側に水滴が膜のように張ってしまうことがあり、そうするとオクターブキーを押しても塞がっているのと同じ状態で、オクターブが上がらない、なんてことになるのです。
溜まったらどうする?
溜まってしまったら、その水分を取り除かなければなりません。
よく、クリーニングペーパーをタンポで挟み、水分を取り除く光景は見ますが、あれは表面上の水分を取り除くだけなので、それですぐに解決、とはならないことが多いです。
おすすめの方法は、水分が溜まってしまったあたりをトントンと腕に当てることです。そうするとトーンホールに溜まった水が管体の内側に落ちます。それからスワブを通して水分を取り除くと良いでしょう。
時間がない時はトントンするだけでかなり違うと思います。
溜まらないようにするには?
水が溜まる前に溜まらないようにするにはどうしたら良いでしょうか?
まず考えられる方法が、こまめにスワブを通すということです。こまめに通すことで管の内側に水分が溜まる前に水滴を取り除いてしまいます。
また、羽根を使うことで一箇所に水分か溜まるのを防ぐこともできます。羽根は管体内側についた水滴を散らすもので、水そのものを吸収するわけではありません。ですが、羽根の毛先がトーンホールに入ることで溜まった水分をかき出すこともありますので、結構万能です。
まとめ:寒い冬は特に気をつけて!
寒い冬は特に水が溜まりやすく、すぐにトーンホールから水が溢れ出てきたりします。
一度溜まってしまうと、なかなかすぐには完全に取り除けません。
ですので、そうなる前に予防対策をしっかりしていきましょう!(風邪と同じですね!)
ことねオーボエ教室関西
髙崎 雅紀