みなさん、こんにちは!

オーボエの方や楽器をされている方であればご存知の方も多いと思いますが、オーケストラの演奏会で最初に行われるチューニング。

コンサートマスターが立ち上がって、一番先に音を出すのがオーボエです。


1stオーボエの席に座ると、チューニングという役目がもれなくついてくるわけですが、曲の中でソロを吹くのと同じくらい(それ以上?)緊張するものなんですよね。


何気なく「ラ」の音を伸ばしているようで、演奏会として本当に最初に鳴る音になるので、私は「その後の演奏会の運命を決めるんだ」くらいの気持ちで吹いています。

それくらい一音にいろんな感情がこもっているんです。

私はお客さんとして演奏会に伺う時も、そのチューニングの音をより聞き逃すまいと思い、耳を澄ませて聴くようにしています。

オーボエ奏者としては、あの瞬間はこちらも少し緊張してしまいますが、やはりすごく神聖な時間のような気もしますね。

その後の各楽器のチューニングが重なった時の音の層や、オーボエから弦楽器にラの音が移って、響きが広がっていくのもとても好きな時間です。

プログラムの曲ももちろんですが、演奏会に訪れた際には、ぜひチューニングにも耳を傾けてみてください。

それぞれオーケストラの雰囲気も違って聞こえて、また演奏会の楽しみも増えると思いますよ!