世界には多くのオーボエ奏者がいますが、その中でも私が”今”推しているオーボエ奏者を3名ご紹介したいと思います。
皆さんご存知の方もいらっしゃると思いますが、私がなぜ推しているのかも合わせてお話ししますので、ぜひ最後まで読んでいただけますと幸いです。
フランソワ・ルルー
オーボエ界の天才、奇才、ルルー様!
…と言いたくなるくらい、オーボエを見事に操るテクニックと、豊かな音楽性が群を抜いていると思います。
同じ楽器を吹いているの…??と感じてしまいます(笑)
YouTubeに動画も数多くアップされていますが、録音状況にかかわらずどの音も美しく圧倒されます。
18歳でパリ・オペラ座管弦楽団の首席オーボエ奏者に就任、その後バイエルン放送交響楽団の首席オーボエ奏者に。国際コンクールの優勝と華々しい経歴の持ち主ですが、逆にそんなの関係ねえ!と言ってしまいそうになるほど、素晴らしいプレイヤーだと思います。
木管五重奏+ピアノのアンサンブル「レ・ヴァン・フランセ」としても来日は多く、生で聞いた時の衝撃もすごかったですね。
クララ・デント
ベルリン放送交響楽団の首席オーボエ奏者です。
とてもパワフルで重厚、しかし甘い音色やキラキラした音楽がとても魅力だなと思います。
楽器はLFといって、他のメーカーに比べて厚みのある楽器を使われており、ドイツっぽいしっかりとした音色の要ではないかと思います。
私が初めて聴いたのは、公開マスタークラスだったかと思います。彼女が出しているCDは歌物が多いのですが、その時のミニコンサートでもオペラアリアを演奏していて、溢れんばかりの歌心と、はたまた技巧的な部分も存分にあり、とても壮大な世界観でした。
ユージン・イゾトフ
サンフランシスコ交響楽団首席オーボエ奏者のイゾトフ氏。
彼の繊細で優美な音には、思わずうっとりしてしまいます。
ロシア出身でアメリカンスタイルのリードを使っていらっしゃいますが、スタイルの違いを感じさせない音色感や、コントロールの行き届いた演奏には開いた口が塞がりません。
初めて聞いたのは、PMF(パシフィック・ミュージカル・フェスティバル)という北海道で行われる音楽祭でのオーケストラの演奏で、YouTubeにも一部分があがっているのですが、ショスタコーヴィッチ作曲の交響曲第5番第3楽章のオーボエ・ソロが、本当に素晴らしいです。
私はリードのスタイルが違いますが、彼のような演奏ができたら…と何回も何回も同じ動画を聴いています。
他にも素敵なオーボエ奏者はたっくさんいらっしゃいますし、あげだすとキリがないので、今回はお三方をご紹介させていただきました。
スタイルのまったく違いますがみなさん本当に素晴らしく、音楽って、オーボエって…本当にいいですね!と言いたくなる皆さまでございます…